クロニクル
創刊1939年8月1日、ヨーロッパは最後の平和の夏を迎えている。ドイツはダンツィヒを巡りポーランドへの圧力を強め、英仏はポーランド独立を保証したものの、モスクワでの対ソ交渉は遅々として進まない。ベルリンとモスクワがもし手を結べば、戦争への堰は一気に切られるだろう——しかし今はまだ、誰もがその答えを知らぬまま、動員表と収穫期を見比べている。
the powersイギリス: 世界に広がる自治領と植民地網を擁し、艦隊と9十万の兵、690億の富を背景に、ポーランド保証の履行と帝国秩序の維持を公言して憚らない。
the powersフランス共和国: 本国とアフリカの広大な版図を抱え、9十万の兵力と250億の経済力で対独防衛線の構築を急ぎ、英国との結束を頼みとしている。
the powersソビエト連邦: 190万の兵員と430億の経済力を誇る広大な社会主義国家で、英仏とベルリンの双方から秋波を受けながら、いずれの陣営につくか沈黙を保っている。
the powersイタリア王国: 鋼鉄協約でベルリンと結び、58万の兵と160億の経済力を背景に地中海とアフリカの角での勢力拡大を窺っている。
the powers大日本帝国: 中国大陸での長期戦に軍を注ぎ込みつつ、満蒙国境ではソ連軍と激しい衝突を続け、南方への視線も隠さない。
the powers中国: 5億の人口と290万の兵力を擁しながら、日本の侵攻によって国土を蝕まれ、経済も混乱の渦中にある。
the powersポルトガル: アフリカに広がる古い植民地網を守りつつ、5万の兵力と限られた国力で中立の構えを崩さない。
the powersオランダ: インドネシアという豊かな植民地を抱え、27万の兵と65億の経済力を持ちながら、大国間の対立に巻き込まれぬよう慎重に構えている。
your standing貴国イギリスはフィジーからフォークランドに至る41の領土と、9十万の兵、690億の経済力を擁する帝国の頂点に立っている。ポーランドへの保証という約束を携えながら、モスクワでの交渉は進まず、ベルリンとローマの結束は日々強まっている――この夏の選択は、宥和を続けるか、同盟網を固めて対峙するかの岐路である。帝国の版図そのものが強みであると同時に、各地の守備と本国防衛の両立という重荷でもあることを、貴国は忘れてはならない。