クロニクル
創刊1560年夏、尾張では今川義元の二万五千が織田信長の三千を圧し、東国では北条・武田・長尾が均衡を保ち、西国では毛利が尼子の銀山を狙う。将軍も朝廷も力なく、延暦寺のような寺社勢力の武威と権威が、この無政府に等しい乱世でなお大きな発言力を持つ。
the powers延暦寺: 比叡山に拠る天台の総本山であり、僧兵数千を擁して京の東北を扼し、諸大名の畏怖と寄進を集めつつ、自らの不入の権と荘園を守り抜こうとしている。
the powers三好家: 三好長慶が山城・大和・和泉・摂津・丹波・淡路・阿波・讃岐の七カ国に号令し、京の政権そのものとして振る舞い、河内の畠山高政打倒を企てている。
the powers今川家: 今川義元が三河・遠江・駿河を領し、二万五千の大軍を率いて尾張に侵入、織田領の併呑を狙う東海道随一の大身である。
the powers北条家: 北条氏康・氏政父子が伊豆・相模・武蔵・江戸を押さえ、二万二千の兵力と精緻な検地・税制を誇り、里見の久留里城を攻めて関東制覇を進めている。
the powers武田家: 武田信玄が甲斐・信濃・北信濃・上田を領し、一万五千九百の兵を擁して長尾景虎と信濃を争い、海への道を求めている。
the powers毛利家: 毛利元就が備後・安芸・周防・長門を支配し、一万七千の兵と村上水軍の助力を得て、尼子領石見銀山の奪取を狙う中国の覇者である。
the powers大友家: 大友義鎮が筑前・筑後・豊前・豊後・肥後の六カ国守護として三万五千余の兵力を持ち、南蛮貿易の利を背景に九州探題の権威を広げている。
the powers尼子家: 尼子晴久が出雲・石見・隠岐・伯耆・美作を領し、一万四千八百の兵で月山富田城に拠り、アジア有数の銀を産する石見銀山を毛利から守ろうとしている。
your standing延暦寺よ、汝は比叡山という不入の聖域と僧兵の武威、諸国からの崇敬と寄進によって立つ。京の近傍には三好の権勢が伸び、北近江では浅井が独立を叫び、北陸には本願寺の門徒が気炎を上げており、汝の意志次第で、いずれの大名とも手を結び、あるいは敵対し得る稀有な立場にある。今、世俗の権力闘争に深く関わるか、聖域として独自の道を貫くか、その選択が汝の将来を決めるだろう。