佐竹家
創刊秀吉亡き後、七歳の秀頼を戴く豊臣家の名の下で、家康と三成という二つの意志が天下を二分しようとしている。会津征伐に発した東軍は西上の報に進路を翻し、大坂では毛利輝元が西軍の旗を預かり、伏見では鳥居元忠が孤立無援の籠城を続けている――火種は奥州の伊達・上杉の係争地から、東海道を駆ける使者の一通一通にまで及ぶ。
the powers徳川家: 家康、五十七歳、関八州二百五十七万石を領する最大の大名にして五大老の筆頭、江戸より小山へ進み、歴戦の譜代衆と福島・黒田・細川ら豊臣恩顧の諸将を率いて軍を西へ転じようとしている。
the powers豊臣家: 七歳の秀頼を大坂城に戴く家は、山城・大和・河内など畿内二百二十万石と堺・京の富を背景に、五奉行が西軍を後ろ盾しながらも当主自身は表に出さぬ構えを崩さない。
the powers毛利家: 輝元、四十七歳、中国地方百六万石と瀬戸内の水軍を擁する五大老の一人として大坂城西の丸に入り西軍総大将を預かるが、己が軍を損なうことを厭う気配が濃い。
the powers上杉家: 景勝、四十四歳、会津百二十万石を領する五大老の一人は、直江兼続の強気の書状を機に征伐を受け、山地に拠って徳川勢と対峙する構えを固めている。
the powers伊達家: 政宗、三十三歳、奥州六十七万石の独眼竜は、旧領回復の機を窺いながら北方の情勢を自らの手で決めようと動いている。
the powers最上家: 義光、五十四歳、出羽山形十八万石の当主は会津と庄内を結ぶ回廊に位置し、寡兵ながら伊達の後詰を頼みに上杉の侵攻に備えている。
the powers前田家: 利長、三十八歳、加賀・能登・越中九十四万六千石を領する五大老の一人は、母を人質に出して家を保ち、北陸の西軍方諸城の掃討にかかっている。
the powers佐竹家: 常陸・磐城七十二万石を領する佐竹家は、東国にありながら態度を定めず、両陣営からの書状を前に去就を測りかねている。
your standing佐竹家よ、汝は常陸と磐城、合わせて七十二万石、動員し得る兵一万八千を擁し、人心はいまだ安んじているが、北は上杉、南は徳川という二大勢力に挟まれた地にある。東軍の使者も西軍の使者も、いずれ汝の門を叩くだろう――家を保つために誰に書状を送り、誰に兵を預けるか、その選択はまだ汝の手の中にある。