クロニクル
創刊永禄三年夏、将軍の権威は紙の上にのみ存在し、国は城を取る者のものとなっている。尾張では今川の大軍が織田の小勢に迫り、畿内では三好の覇権に河内畠山、六角、根来雑賀が牙を研ぐ――この均衡がいつ破れるか、誰にも分からぬ。
the powers三好家: 大和・和泉・摂津・丹波・淡路・阿波・讃岐を抱え、畿内随一の実力者として将軍を事実上管理下に置きつつ、河内畠山・六角・根来の包囲圧力に備える。
the powers室町幕府: 将軍足利義輝は数百の近習のみを頼みに、調停と官位という紙の力で諸家を結びつけようとするが、実態は三好の庇護下にある。
the powers本願寺: 加賀と大坂を押さえる一向宗の教団で、数万の門徒を動員しうる宗教的大国として、どの大名とも対等に渡り合う。
the powers六角家: 近江南部を押さえ、京への道を扼す六角承禎は、離反した浅井を討ち、三好を追い落として将軍の後見たらんとする。
the powers畠山家(河内): 河内の畠山高政は、かつて管領を出した名門の矜持を背負い、六角・根来と結んで三好への抵抗を試みる。
the powers雑賀衆・根来衆: 紀伊の雑賀衆・根来衆は鉄砲鍛造と傭兵稼業で知られ、いかなる大名の支配も拒み、銃と銃兵を売って独立を保つ。
the powers北畠家: 伊勢南部と志摩を治める北畠具教は、朝廷由来の権威を持つ名族として、独立心旺盛な北伊勢四十八家を懐柔せんとする。
the powers赤松家: 播磨の名目上の旧守護赤松義祐は、別所・小寺・宇野ら実力ある城主たちをまとめ直し、播磨守護の実権回復を図る。
your standing三好家は大和・和泉・摂津・丹波・淡路・阿波・讃岐の七カ国、石高百四十九万三千、兵数三万を擁し、畿内最大の勢力として将軍を京に留め置いている。東の河内畠山、北の六角、南紀の根来雑賀という三方の敵対勢力が、いずれ連携して牙を剥く恐れを常に抱えねばならぬ。将軍の権威を利用して諸勢力を分断するか、力をもって先んじて叩くか――この夏の選択が今後の畿内の形を決めるだろう。