The Chronicle
founding1900年の夜明け、西部の小さな劇場に三つの新興国家が鎌首をもたげている。コンコード、メリディアン、ヴェルダント・リーグのいずれもが、わずか五つの領土をめぐって覇権を競い、ひとつの国境線の変化が全体の均衡を崩しかねない。ガウルは三勢力すべてに隣接する要衝であり、ここを制する者が西方を制するという認識は、すでに各国の軍参謀の脳裏に刻まれている。スカンディアとゲルマニアの接触線もまた、火薬樽の上の蝋燭に等しい。
the powersコンコード (concord): アルビオンとスカンディアの二領土を握る北方の雄であり、海峡と北の山並みを背に産業と秩序を旗印に掲げ、ガウルへの南進路とゲルマニアへの東進路の双方を視野に収めながら、いずれの隣国とも国境を接するという地政上の緊張を日々体感している。
the powersメリディアン (meridian): ガウルとイベリアの肥沃な二領土を擁する南方の強国であり、豊かな農業基盤と地中海的な商業網を武器に西部劇場の中核を占め、ガウルを通じてコンコード・ヴェルダント・リーグ双方の喉元に刃を突きつける位置に立つ。
the powersヴェルダント・リーグ (verdant): ゲルマニア単独を本拠とする新興の盟約国家であり、北のスカンディアと南のガウルに挟まれた内陸の地から拡張の機をうかがい、いずれかの隣国との連携か対立かによってこの劇場全体の勢力図を塗り替える鍵を握っている。
your standingコンコードよ、汝はアルビオンとスカンディアを足場に新世紀の幕を開けた。南ではアルビオンとスカンディア双方の国境にガウルを抱えるメリディアンが圧力をかけ、東ではスカンディアの隣にヴェルダント・リーグのゲルマニアが息を潜める。目前の選択肢は明快にして峻厳だ――メリディアンを牽制すべくヴェルダントと手を結ぶか、ゲルマニアを切り取って北方を固めるか、あるいはガウルへ単独で踏み込み劇場の中心を奪いにいくか。