毛利家
創刊1560年6月、駿河の今川義元が二万五千を率いて尾張へ踏み込み、織田信長の三千と対峙する——この国で最も不釣り合いな戦が始まろうとしている。一方、中国地方では毛利元就が大内の旧領を呑み込んで尼子と対峙し、関東では北条が里見を締め上げ、越後の長尾が山を越えて南下する気配を見せている。将軍も朝廷も号令を発するだけで、実際に国を治めるのは己の家臣をつなぎ止められる者だけである。
the powers毛利家: 安芸・備後・周防・長門を領し、大内の旧領を呑み込んだ元就が、尼子との境、石見銀山を巡る対峙を控えて西国の覇権を固めつつある。
the powers今川家: 駿河・遠江・三河を領する義元が二万五千の大軍を率いて尾張に進み、松平元康に大高城を支えさせ、織田領の切り崩しにかかっている。
the powers北条家: 伊豆・相模・武蔵・江戸を領する氏康が関東随一の統治を誇り、里見の本拠・久留里城を攻囲して房総を呑もうとしている。
the powers武田家: 甲斐・信濃を領する信玄が海津城の普請を進め、川中島での長尾との三度の対陣の後、信濃の完全掌握を狙っている。
the powers三好家: 大和・和泉・摂津・丹波・淡路・阿波・讃岐と畿内一円を領する長慶が、将軍を戴きながら実質上の天下人として河内の畠山討伐に乗り出している。
the powers尼子家: 伯耆・出雲・石見・隠岐・美作を領する晴久が月山富田城に拠り、天下随一の銀を産する石見銀山を毛利の圧力から守ろうとしている。
the powers大友家: 筑前・筑後・豊前・豊後・肥後の六ヶ国に号令する義鎮が、将軍より九州探題に任じられ、南蛮貿易の利を独占しつつ北九州の諸家を従えている。
the powers里見家: 安房・上総に拠る義堯・義弘父子が久留里城に籠もり、北条の猛攻を凌ぎながら越後の長尾の来援を待っている。
your standing毛利家は安芸・備後・周防・長門の四ヶ国、石高にして六十七万九千石を領し、人口四十万五千、動員し得る兵は一万七千、国内の統治は安定している。東は尼子領の伯耆・出雲・石見・美作と境を接し、石見銀山の帰趨がいずれ両家の争いの焦点となろうし、南の伊予では河野、瀬戸内では村上水軍との関係が今後の海の覇権を左右する。三村家を東の盟友として持ちながら、銀と海路のいずれを先に押さえるか、毛利家はこの夏、その選択を迫られている。