クロニクル
外交ポツダムにおいてドイツ皇帝ヴィルヘルム2世はオーストリア特使ホヨス伯爵に対し、セルビアに対する断固たる軍事行動を帝国が全面的に支持する旨のいわゆる白紙小切手を確約した。
経済東京では海軍省が艦隊整備の急造案に向けた資材確保とドック調査に着手したものの、大蔵省による軍事費膨張への強い抵抗と八幡製鉄所の圧延能力不足に阻まれ、予算査定と設計手直しに留まることとなった。
政治鉄道院と陸軍による東海道・山陽線の標準軌改軌調査および軍用自動車補助法案の検討が開始されたが、地方新線建設を優先する衆議院の政友会勢力から強い反発が噴出した。
外交フランス大統領ポアンカレはサンクトペテルブルクを公式訪問し、ロシア皇帝ニコライ2世と会談してバルカン危機における露仏同盟の強固な結束と相互支援を再確認した。
戦争オーストリア=ハンガリー帝国政府はベオグラードのセルビア政府に対し、暗殺犯の処罰や反ハプスブルク運動の根絶、司法介入を含む48時間の受諾期限を設けた過酷な最後通牒を手交した。
戦争セルビア政府が主権侵害条項を除く大半の要求に応じた回答書を提出したものの、ウィーン政府はこれを不十分と断定して即座に国交断絶を通告し、部分的動員令を下した。
戦争ロシア帝国はセルビア支援の姿勢を明確にし、全土に先駆けて国境地帯および主要軍管区を対象とする「戦争準備期」令を布告した。
戦争イギリス外相グレイによる独仏伊露四国調停会議の提案がベルリンの拒絶に遭うなか、英海軍第一卿チャーチルはスピットヘッドで演習を終えた主力艦隊の動員解除を急遽停止させ、即時待機を命じた。
外交北京の袁世凱政府は欧州危機が青島や膠州湾などの山東半島租借地に波及することを警戒し、列強各国に対して戦火を中国領土・領海へ及ぼさぬよう厳正中立の申し入れを行った。